ウィルスメールの例では、ウィルスメールに対する基本的な対策方法などについて説明しました。
しかし、メールを利用して広がるウィルスは、次々に新種が誕生し、一般のメール利用者が常に最新の情報を得るのは大変なことです。
そこで、メールサービスの提供元が用意しているサービスを利用したり、ウィルス対策ソフトを利用して対策を行う方法があります。
ここでは、その二つの方法について簡単に説明します。
多くのメールサービスでは、オプションでウィルスチェックサービスを利用することが出来ます。
この場合、仮にウィルス付きのメールが送られてきたとしても、ユーザーのパソコンまで届くことはありません。
ウィルス付きのメールは、メールサーバーでのチェックにより発見され、適切な処理がなされます。
このサービスの最大の利点は、利用者は申し込みを行うだけで、常に安全なメールを受け取ることが出来ることです。
面倒な設定や、パターンファイル(ウィルス検出を行うためのデータ)の更新を、利用者が行う必要がありません。
非常に便利なサービスですが、多くのメールサービスでは有料サービスとなっています。
複数のメールサービスを利用している場合には、それぞれのメールサービスごとに料金を支払うことになり、あまり経済的ではなくなります。
メールに限らず、パソコンのウィルス対策といえば、この方法を思いつく方が多いと思います。
ウィルス対策ソフトをソフトをパソコンにインストールし、届いたメールを検査する方法です。
ウィルス対策ソフトは、メールソフトにメールを渡す前の段階で検査を行い、ウィルスを発見した場合には駆除することが出来ます。
ウィルス対策ソフトを利用する場合は、パソコンにメールが届いてからチェックを行いますので、複数のメールサービスを利用していたとしても関係ありません。
また、ウィルス対策ソフトは、メールに限らず、パソコン内のファイルなども全て検査することが出来るので、総合的なウィルス対策ツールとして利用できます。
ウィルス対策ソフトを利用する上で注意しなければならないのは、パターンファイルの更新作業です。
これを行わないと、新種のウィルスを発見することが出来なくなり、対策ツールとしての役割を果たせなくなってしまいます。
最近は、ほとんどの製品に自動更新機能が付いているので、設定で自動更新を有効にしておけば自動的に更新を行ってくれます。
ウィルス対策ソフトについて、よく誤解されていることがあります。
製品を購入したら、ずっと使い続けられると思われている点です。
一般的なウィルス対策ソフトは、期間限定のライセンスを購入することになっています。
契約期間が終わった場合には、契約の更新を有料で行うものが一般的です。
買ったら終わりではなく、使い続けるためには、その後も料金が発生するということを認識しておかなければなりません。
以上で、ウィルスメール対策の説明は終わりです。
利用しているメールサービスや、自身のパソコン環境を考慮して、どのような対策を行うか考えてみると良いとおもいます。