迷惑メールとは

インターネットを利用した電子メールで問題になっているのが、「迷惑メール」です。
ここでは、迷惑メールにはどのようなものがあるかなど、私が考える迷惑メールの概要を説明します。

迷惑メールの種類

まず、実際に私が受信したメールの中で、私が「迷惑だ」と感じたメールについて述べます。
1. ウィルスに感染したパソコンから一方的に送られてきた、ウィルス付きのメール。
2. 一方的に送られてくる、私が興味の無い分野の広告メール。

「1」のウィルスに感染したメールについては、それらの情報を収集している職業の方など以外は、ほぼ全ての人が「迷惑だ」と感じることでしょう。
しかし、「2」の一方的に送られてくる広告メールについては、私が「迷惑だ」と感じたメールを、他の人も同じように「迷惑だ」と感じるかは分かりません。
人それぞれ興味のある分野は違います。
私にとっては全く興味の無い広告であっても、その広告を「ありがたい情報である」と捉える人がいるかもしれません。

最近問題となっている迷惑メールは、主に「2」の広告メールのほうです。
しかし、「1」のウィルス付きメールも依然として多いです。
以下に、この二種類のメールについて簡単に述べます。

ウィルス付きメール

ウィルス付きメールのほとんどは、ウィルスに感染したパソコンからプログラムによって自動的に送信されています。
メールのあて先となるのは、そのパソコン内にあるメールアドレスの情報です。
メールソフトなどのアドレス帳だけでなく、Webブラウザのキャッシュファイル(表示を高速化するための一時的なローカル保存ファイル)などからもメールアドレスを収集します。
その後、ウィルスに感染させるためのプログラムが添付されたメールを、大量に送信します。

ウィルス付きメールの概要

ウィルス付きメールの場合は、感染したパソコンの利用者が、メールを送っていることに気づいていない場合が多いです。
全てプログラムによって自動的に行われています。
感染したパソコンの利用者が気づかないと、何時までも同じパソコンからメールが送り続けられてしまいます。

一方的な広告メール

一方的な広告メールの場合は、ウィルス付きのメールとは異なり、メールの送信は人の意志によって行われています。
送信側は、独自に収集したメールアドレスに対して、受信者が望まないような広告メールなども大量に送信します。
主にWebサイト(ホームページ)への誘導を目的としている場合が多いです。

一方的な広告メールの概要

上図だけを見ると、「興味の無い広告なら削除するだけで良い」と簡単に考えてしまいそうになりますが、毎日のように膨大な量の広告メールが送られてくるようになると、本当に必要なメールを選別するのが大変になってしまいます。
また、上図にも少し書きましたが、広告メールに書かれているURLなどをクリックした時に表示されるWebページは、必ずしも期待通りのものではないことがあります。
最近話題になった、「フィッシング」(不正なWebサイトへ誘導し、個人情報を引き出す行為)などの手段としてメールが使われている場合もあります。
自分が知らない送信元からの広告メールには、十分注意しなければなりません。

冒頭でも触れましたが、このタイプの迷惑メールが問題となるのは、迷惑かどうかはメールを受信した本人しか決められないからです。
また、メールの本文を見ないと、広告メールかどうかを判断することも難しく、対応することは簡単ではありません。
しかし、最近は少し状況が変わってきました。
事前に申告が無い大量メール送信などは制限されるようになり、一方的な広告メールには適切な件名を入れるように、送信側に義務付けられるようになりました。
現在では、一方的な広告メールを無くするような方向で、インターネットに係わる企業、団体が対応を進めています。

以上で、迷惑メールの概要説明は終わりです。
これらのメールの特徴や対処方法などについては、個別のページで説明したいと思います。

▲ページの最上部へ戻る