メール送受信の仕組

メールの基礎知識として、メールがどのように相手に届くのかを理解する必要があります。
メールが相手に届くまでの流れを簡単に説明します。

メールが相手に届くまでの流れ

AさんからBさんへメールを送った場合の流れについて説明します。

Aさんは、メールを書き終え、メールのあて先をBさんにし、メールを送信します。
この時、初めにメールが送られる相手は、メールソフトに設定したメールサーバーとなります。
一般的な家庭からメールを送る場合は、契約しているプロバイダのメールサーバーに送られることになります。

メールはメールソフトに設定されているメールサーバーへ送られる

Aさんが契約しているプロバイダのメールサーバーに到着したメールは、あて先であるBさんのメールアドレス情報をもとに、Bさんのメールボックスが存在するメールサーバーへ送られます。
この時、Bさんのメールボックスが存在するメールサーバーのネットワーク的な位置によって、複数のメールサーバーを経由することもあります。

メールは中継サーバーなどを経由して、あて先のメールボックスに保存される

メールの配送処理はここまでで終わりです。
まだBさんのパソコンにはメールが届いていませんが、メールボックスにあるメールの処理は、Bさんが利用するメールソフトとBさんのメールボックスが存在するメールサーバーの間で行われます。
とは言っても、Bさんが特別なことをするわけではありません。
一般的に利用されているメールソフトの多くは、メールソフトを起動するだけ、あるいはメールソフトを起動して受信ボタンを押すだけで、自動的に新着メールを取り出し、必要な処理を行ってくれます。

メールの取り出しは受信者側が行う

以上で、一通のメールが相手に届くまでの説明は終わりです。
簡略化した説明でしたが、この中に一つ重要なことがあります。
メールがあて先のメールボックスに届くまでの処理と、届いたメールをメールボックスから取り出す処理は、全く別のものだということです。
前者には「SMTP」、後者には「POP3」などのプロトコル(通信における約束事)が使用されます。
メールソフトの設定などでもよく出てくる言葉なので、覚えておくと役立つと思います。

▲ページの最上部へ戻る