メールをやり取りする上で重要なのがフォーマット(データ形式)です。
メールソフトを使ってメールを表示していると、メールそのもののフォーマットを意識する機会がほとんどありません。
しかし、メールフォーマットの概要を知ることで、電子メールの仕組みに関する理解を深めることが出来ると思います。
ここでは、メールフォーマットの概要について、簡単に説明したいと思います。
基本的なテキストメールのフォーマットは、大きく二つの部分に分けることが出来ます。
「ヘッダー」部分と「メッセージ本体」部分です。
二つの部分は、間にある空白行で分離されています。
ヘッダー部分には、送信者の名前やメールアドレス、件名などの情報が入ります。
また、メールが届くまでに経由したメールサーバーの情報なども、このヘッダー部分に記録されます。
メッセージ本体の部分には、メールの本文が入ります。
メールソフトでメールを表示させた例に当てはめると、下図のようになります。
次に、添付ファイルがあるメールや、HTMLメールなどのフォーマットについて説明します。
これらのメールは、テキストと添付ファイル、あるいは、テキストとHTML文というように、メッセージ本体に入るべき部分が二つあると考えることが出来ます。
(HTMLメールは、テキストのみを扱うメールソフトでも読めるように、プレーンテキストのメッセージも一緒に送られるのが一般的です。)
そこで、メッセージ本体部分を更に複数のパートに分けて、それぞれの部分を区切り文で分離した形のフォーマットが使われます。
区切り文によって、どこまでがテキストで、どこからが添付ファイルやHTML文であるかが分かります。
メールソフトはそれぞれの部分を読み取り、ユーザーに分かりやすい形で表示してくれます。
以上で、メールフォーマットの概要説明は終わりです。
ここでは、細かな技術や内容には触れませんでしたが、メールの中身は複数の部分に分離されているという点が大事です。
特に、普段はあまり意識しない「ヘッダー」という部分が存在しているということは、覚えておくと役立つと思います。