Webメール

Webメールとは、メールソフトで行うメールの編集や送受信を、Internet Explorerなどのブラウザから行えるようにしたメールシステムです。
フリーメールなどで提供されたことから普及が広がり、現在では一般的にもよく利用されるようになっています。

Webメールの仕組み

Webメールと、メールソフトを利用するメールシステムとの大きな違いは、ユーザーとサーバー間の通信方法です。
メールソフトを使用するメールシステムの場合は、通信に「SMTP」や「POP3」などのメール通信用のプロトコル(通信における約束事)を使いますが、Webメールでは、「HTTP」や「HTTPS」などのWeb通信(ホームページ閲覧など)で使われるプロトコルを使用します。
使用するプロトコルがWeb通信で使われるものなので、一般的なブラウザをユーザーインターフェースとして利用出来ます。

両者は通信で使用するプロトコルが異なる

このように比較すると、両者は全く異なる仕組みでメールを扱っているように感じられるかもしれませんが、そうではありません。
異なっているのは上記の部分だけで、ユーザーがアクセスするメールサーバー以降の配送方法や、扱うメールのフォーマットなどは基本的に同じです。
Webメールサーバーは、メールをもとにWebページを作成し、ユーザーがブラウザで閲覧できるようにしたり、Webページのフォーム(Webページでユーザーが入力できる部分)に入力されたデータをもとにメールを作成したりなど、Webページとメールの相互変換をしています。

Webメールサーバーは、Webとメールの変換処理を行う

上図でも分かるとおり、Webメールでは、メールそのものがユーザーのパソコンに届くことはありません。
メールの既読管理、削除なども全てメールサーバー側で行われます。
ユーザー側は、Web画面上でメールを見たり、ボタンやフォーム入力で必要な操作を行うだけです。

メールの管理は、全てサーバー側で行われる

上記のように、Webメールには、「一般的なブラウザを利用してメール操作が可能である」、「サーバー側でメールの管理が全て行われる」という二つの特徴があります。
このため、Webメールは、一般的なブラウザを利用できるパソコンがあれば、どこからでもメール操作を行うことが出来ます。
また、メールの管理はサーバー側で行われるので、メールを残しておけば、どのパソコンからでも同じメールを表示させることが出来ます。

ブラウザが利用できるパソコンがあれば、どこからでもアクセス可能

非常に便利ですが、一つ注意しなければならないことがあります。
一般的に、Webメールを見るためには、Web画面上で「ユーザーID」や「パスワード」を入力してログインを行う必要があります。
基本的に、メールは本人のみが閲覧可能であるべきなので、当然のことと言えます。
しかし、ログイン画面ページの作りや、ブラウザの設定などによっては、「ユーザーID」や「パスワード」の情報がパソコンに残ってしまいます。
不特定多数の人が利用するパソコンでの使用は、控えた方が良いと思います。

以上でWebメールの説明は終わりです。
Webメールは、ブラウザだけで利用できるというユーザー側のメリットが大きく、今後も普及が広がっていくと思います。

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